江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

兵聖 その5

29~41集

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 最後まで見終わりました。
 一体どこまでドラマが続くのかと思っていました。呉を去るまでか、死ぬまでか、それとも~~なんてです。

 兄太子の追い落としに成功、夫差が太子の地位をゲットしました。
 対楚・対越という緊張感から孫武伍子胥の忠告をかろうじて聞き入れてきた呉王闔閭も、すっかりタガが緩んで、伯嚭のよいしょに乗せられて豪奢な生活やら権力を楽しみ、もはや孫武たちの言葉を聞こうともしない。
 という状況に対越戦争が起こる。思いあがった闔閭は孫武の職を解き、伍子胥・夫差たちを連れて、越に侵攻。史実の通り、これに敗れて死亡。
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 復讐に燃える夫差は、打って変ったように孫武伍子胥の言葉を聞いて、国を建て直し、越を倒す。
 この間に、干将・莫邪の刀鍛冶のエピソードや越のスパイを探せエピソードが入ってきます。
 年表を見たりすると、孫武は越王勾践を捉えたあたりで呉を去って、斉に隠居したようになってますが、まあ山あり谷ありで、そのようになって終わってます。
 ただ、あっさりと夫差が孫武を呉から去らすのは変だと思ってたら、その辺はしっかり脚色が入ってました。

 と、歴史年表にあったりして、ネタばれになりそうにもないところだけ、レビュー。

 後は、全体を見ての感想です。

・41集もあるので、というか41集もあるから、一つ一つのエピソードにけっこう時間をかけてあって、カットしまくって話がとびとび~~ということにはなってない感じです。
・前半は、架空の人物も入れて話を膨らませ、後半は登場人物のキャラを誇張して話にメリハリをつけたという感じでしょうか。
・違ってるかもしれないけど、同時録音の部分もあるのかなあ。衣擦れの音とか流水や足音が入ってた。
・王や上司の指令に対して「是」ではなく「諾」と返事をしてる、これがヌオーと聞こえて、なんか笑えた。
・楚・呉・越の宮廷でひらひら踊ってる女たちの衣装とダンスがいっしょ。どうも人間もいっしょくさい?
・その三国の宮廷は横店のでかい建物を使い分け。よく見ると、いや見なくても後ろの方に同じ建物が見えてたりする。
孫武の朱亜文は若い人なんだけど、老け役がすごく似合う。でも、楚を撃退してから、越と戦争を始めるまでにほんの数年しかたってないのに、孫武伍子胥たちだけが髪の毛どんどん白くなっていく。その割に子どもはずっと5歳ぐらいのまま。
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・水軍のシーンとか、戦争シーンとかはけっこう人数も動員して迫力があった。でも、油断してるとときどき武侠ドラマなみに空飛んでたw
・勾践が孫氏の兵法を手に入れるとか何とか言ってたけど、この当時にそんなものあるの?まあ、ドラマ世界ではあったことにしてもいいけど。

 日本の企業家なんかにも人気のある「孫氏の兵法」です。出せば一定の人気というか需要はあると思います。雰囲気的には、ちょっと間延びした、いやゆっくり進む大河ドラマって気もします。どこか出しませんか?けっこう楽しく見られましたよ。