江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

孫子大伝 その4

25~35集

 夫概を倒した次は、対越戦というわけです。
 歴史劇ですから、あったことになかったことやらあったことにしたいことをつぎはぎながら、ドラマが進んでいくわけです。
 
 で、越に負けて、闔閭が殺され、踊ってばかりいる太子終累をあっさり殺した夫差が王位につく。
 「臥薪」して、今度は戦争に勝って、越王勾践を奴隷にする。

 次は、勾践が「嘗胆」
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 西施なんかに鼻の下伸ばし、調子こいて、楚を攻めようとした夫差を伍子胥孫武はとどめようとするが、失敗。伍子胥は自害、孫武はまんまと伯費を騙して、家族ともども呉を脱出する。
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 この間、孫武は兵法82編を完成、夫差を始めみながそれを手に入れようと孫武に迫る。一旦はそれが戦争の道具として使われることを嫌って、焼き払ってしまった孫武だが、また、書くわけですなあw残ってんるんだから~
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 さて、このドラマのラスト。
 孫武と家族が隠れている陳国に季札が訪ねてきて、共に老子孔子が一年に一度出会うという場所に行くことになる。
 第1夫人の帛女は孫とともに陳に残り、季札と孫武、第2夫人の漪羅が馬車に乗っていく。その道筋には、呉楚戦争の死者の群れ。その中には孫武の息子や楚の霊越公主の息子もいる。
 結局、呉楚戦争はその勝利に終わり、夫差は自害して果てる。
 続いて、その後越、楚も結局は滅びて、秦による統一がされるという歴史が説明される。
 これで終わりかと思ったら、それに続けて、孫武一行が老子孔子と語りあうシーンが入る。季札に「もう孫武ではなく、孫子と呼ぶべきかね」と持ち上げられてますが・・・変なシーンです。
 
 どっちが老子
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どっちが孔子
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わからないような仙人めいた二人に、
最初の登場から30年は経ってるのに全然変わらない仙人としか思えない季札・・・つまり、この人たちと同様、孫武も仙人だか聖人になったってことですかね?
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 孫子といえば、張紀中製作の「兵聖」の方もレンタルで出てるんですが、最初、兵聖の方がドラマチックかと思ってたが、こっちも大概でしたねえ。というか、こっちのほうがずっとファンタジー度が高い。
 
 ラストも黄色っぽい画面に白装束の孫武たちが丸くなって座り、それに日蝕の太陽がオーバーラップ。
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 こちらの方が、もっとこてこての歴史劇かと思ってたんですが、張Pらしく見せ場たっぷりに派手はでしくやってる兵聖といい勝負なくらい、こっちも派手でした。どっちも天下一の兵法書の著者孫武は実のところ平和主義者であったというのが、ドラマの根幹なので、そこらへんの差別化は図れなかった。俳優陣は、なんといっても張豊毅ですからwそういや午馬は両方に出てた。
 
 だらだらと週一回45分だけ放送ってのにはいらいらしましたが、けっこうおもしろいドラマでした。WOWOW初の中国ドラマとしちゃ、けっこう的を得たチョイスだったようです。