江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

最近見た映画たち 如来神掌・馬戯小子・決戦寧遠城

おバカ映画ばっかだ


最近というより、ここ何ヶ月かにDVDなんかで見た映画です。
別に狙ったわけじゃないのに、なんかおバカ映画ばっかり・・・

おバカな理由はそれは様々ですが・・・

イメージ 1○ 如来神掌(邦題 如来神掌カンフーウォーズ)
 1982年 香港映画
 演員:曹達華、尔冬升、余安安、石堅、惠英紅、万梓良
 題名だけはおなじみだけど、まだ現物を見たことがなかった。あっちこっちの武侠映画とかからいろんなエピソードをぱくってきて、つなげましたって感じです。
 ときどき入るナレーションが、テレビの「バットマン」を思い出させてくれました。全然質は違うけど、まあああいう感じのおバカ映画です。
 主役の段剣飛をしてたイー・トンシン(尔冬升)は最近では、作る側に回って「新宿インシデント」の監督なんかをやってるわけですが、この映画じゃただのダイコン役者でしたわ、失礼~~

イメージ 2○ 獨臂拳王大破血滴子(邦題 片腕カンフー対空とぶギロチン)
 1975年 香港映画
 「片腕必殺剣」のジミー・ウォングこと王羽が、脚本書いて、監督して、主演もしちゃったという作品。「片腕必殺剣」の七光りを期待したのか、主人公は片腕の達人。一応血滴子を使う清の朝廷の暗殺者から武林を守るだとかなんとかいう理屈はつけてありますが、とにかく順番に対決が続く天下一武闘会スタイルでえんえんと話が続きます。
 この主人公、悪役が素手のふりして刀を隠し持ってたのを見て、「これはいい~~」と早速真似をしたり、敵を小屋に誘い込んで火をつけて焼き殺したりと、相当に卑怯です。そこまで落ちたか、王羽という気もしてしまいました。特撮も何もちゃちだしね~~
 けど、DVDで見てて、一番笑ったのは、画面のひどさ。まず、なぜか科白は全般英語で違和感たっぷり・・・そこに突然、聞きなれた普通話がw
科白が英語と中国語のつぎはぎ・・・日本語の字幕はちゃんとついてるんだけど。
 しかも、バタバタとコマ送りに明暗の変わる画面。ひょっとして映画を映写したのをビデオにとって、DVDにしたのではないかと邪推してしまった。ときどき、髪の毛やごみもうつるんだもんなあ~~
 ここまで来ると、腹が立つというよりあごが外れたよ~~

イメージ 3○ 馬戯小子(Circus Kids)(邦題 幻影拳 ザ・マジック・カンフー)
 1994年 香港映画
 この日本語タイトルを見て内容を想像するとこけます。中国語タイトルか英語タイトルが正直に中身をあらわしています。
 元彪と甄子丹が主演のまあカンフー映画です。
 これも、全編科白は英語。
 だから、お互いに音声じゃジョンとかボビー(名前は不正確です)とか呼び合ってるわけです。それなのに、日本語字幕はどうみても中国名。字幕は中国語の脚本から起こしたんでしょうね、名前がずれてるだけでなくて、科白の中身もやっぱりずれてしまってって、変な感じです。
 元彪の師父で午馬が出てるんですが、タイトルの演員表に名前がない。よくよく見れば、「”THURDER FOOT”WU」て名前が・・・THURDER?THUNDERじゃないのか?それにしてもすげえ英語名だねえ~~午馬ってこんな英語名使ってたんでしょうか?知らんかった~~

イメージ 4○ 決戦寧遠城
 大幇会でいただいたVCD。
 ネットで調べても、なんにも情報が見つからん・・・それほど恥ずかしい作品なのかい?まあ、きっと別のタイトルがあるんでしょ。
 つまりは、袁崇煥が寧遠城を守りぬいたという話なんです。たまたま大幇会では、黄日華版の「碧血剣」もいただき、親子そろい踏みw
 その袁崇煥をマックス・モクこと莫少聪がしてて、ヤング袁崇煥かと思ったらそうでもなかった。
 攻めてくる努尔哈赤(ヌルハチ)をやってたのが、毎度おなじみ徐錦江w
 この映画の一番けったいなのは、最後の寧遠城攻防に袁崇煥がいないこと。歴史的事実はどうでも、肉体系主人公なのに最後の見せ場にいないなんて・・・電視劇じゃよくありますけどねえ、けがでもしたんだろうか?
 とにかく、このパッケージの裏にいたセシリア・チャンは影も形もありませんでした。


 別におバカ映画ばっか見ようしたわけじゃないし、わたしだってこの間に「ヒットラー最後の12日間」とか「西の魔女が死んだ」とかも見てるんだからね~~
 高いだけなのよ~~古めの中華映画のおバカ映画率が(爆)