江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

黄暁明版神鵰侠侶 その6

11~12集

 先週に続き、ジェットコースターのように上がったり下がったり、猛スピードで変化し続ける楊過の心情。
 ほんとは、次回分の13集まででくくる方がいいんだけど・・・ここはテレビに合わせて。
 金輪国師一行の出現で、いきなり険悪な雰囲気になった英雄大宴。そこに姿を現した小龍女。文字通り天にも翔けあがりそうな楊過。
 せっかくの対決モードの邪魔をされてむかっぱらの霍都に追っ払われて、二人きりの草原へ。ここで、楊過は小龍女に求婚をするわけですが、どう見ても「愛してる」ということばが男女の関係を意味していることを理解しているとは思えない。ま、そう言わせるまでに追い込んだ小龍女の粘り勝ちってところでしょうかねw
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 それなのに風景だけは、CGの花いっぱいに~~
 
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 小龍女の服を汚されたと英雄大宴に舞い戻った楊過と小龍女が金輪たちを負かしたことで、いきなり武林の盟主に祭り上げられ、トップスターになった二人。
 つい昨日まで、一人で孤独のうちに生きていくことを、覚悟していた楊過が、何日かを郭家の人々と過ごしたことで「家族」とか「家庭」を意識し、小龍女と結婚を約束し、そして今まで気にも留めなかった他人からの称賛を一身に受け・・・これまで彼の一生になかったような人と関わった時。事態は一気に暗転。

 楊過の妻に・・・という小龍女の一言が彼ら二人を江湖からはじきだす。楊過を襲う怒り、困惑、悲哀・・・
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 結局は、一人ではなく、二人で孤独に生きていくことを選ぶ二人ですが・・・でも、金輪国師たちに襲われている黄蓉たちを見て、助けに飛び出していくところが楊過の矛盾であり、のちに神鵰侠と呼ばれることにもつながっていくわけです。
 
 この事件の後、黄蓉は小龍女に江湖における師父と師弟の結婚が意味するものを諄々と言い聞かせ、「楊過のことを大事にするなら・・・」と以前の彼女ならいいそうにもない科白をいうわけです。ひねくれ者だった自分が郭靖に救われたように、小龍女にも郭靖のように楊過を救ってやれと。しかし、ここでの黄蓉の大きな間違いは郭靖と黄蓉の場合は典型的な「破れ鍋にとじ蓋」カップル。楊過と小龍女はいっしょにいても別れてもお互いを引っ張り合ってる。
 楊過が小龍女を女性と意識したところから、彼の悲劇は始まっている。そう仕向けたのは小龍女自身で、そう思うことになってしまったのは、尹志平のせいだ・・・あんた、固まってる場合じゃないよw責任感じてるかい?
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 とまあ、ややこしいことを抜きにしても、金輪国師・霍都・達儿巴vs中原武林+楊過・小龍女、
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楊過・小龍女vs全真教道士、金輪一行と武打シーンも華やかで、見ごたえ十分でありました。
 というところで、来週に続く~~