江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

十二生肖伝奇 その4

十二生肖に四神まで総動員

 十二生肖は勢ぞろいしたものの、自分たちがその一人とは知らない虎、兎、鼠は、猫のたくらみでばらばらになってしまう。
 あまりに霊姫べったりで、自分に冷たくあたる星虎に絶望した雪怜は、崖から飛び降りる。で、セオリー通りに生きていたが、記憶をなくしていて、親切にしてくれた漁師と結婚しようとする。
 星虎とたもとを分かった米非俊は、その恨みを魑魅につけこまれ、妖怪になって、雪怜のいる村を襲う。彼に迫られた雪怜が自害してしまい、正気に戻った米非俊は彼女を抱いて、虎と猫が隠れている桃源郷に向かう。すると、そこには、登龍門をくぐって、一人前の龍となったかつての小魚児=耀天も来ている。
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 そして、後悔した霊姫が命の珠を差し出し、虎兎龍鼠は西王母のもとに兎を生き返らせてもらいにむかう。
 まあ、このあたりのねばねばぐちゃぐちゃはまったく見ていて新鮮さのかけらもないステロタイプです。
 霊姫が悪い、雪怜を罠にかけてるとみんなが承知してるのに、それに気付けない星虎が大馬鹿ものだとしか言えないこの顛末。
 他のことじゃ格好よく打打殺殺とやってるのに、猫が自分で告白するまで知らなかったって~他の連中にしたら「だから、言ったじゃないか!」ってところでしょうが、みんな人がいいのでそんなことは言わない。
 
 とにかく、十二人勢ぞろいして神農のもとで修行して、いよいよ神位を回復して、黄帝と蚩尤の戦いに介入。けど、その割にいっぺんにカタがつかなくて、蚩尤に囚われている白虎、玄武、朱雀、青龍の四獣を助け出して、味方になってもらう。
 最後は、「堂々と一対一の勝負だ」と言って魑魅を一刀のもとに殺した蚩尤と黄帝が一騎打ちをして、ジ・エンド。
 
 十二人は、この手柄で一年交代で人間を守護し、十二の時間をつかさどる神にしてもらい、大団円。
 
 毎度のことながら、あっけない終わり方です。
 
 この十二生肖の十二人。最後の方でやっと勢ぞろいしてるんですが、撮影はばらばらにしたらしく、いたりいなかったりしてる。だから十二人そろうシーンは後姿ばっかり。
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 結局最後まできちんと出てたのは、虎兎鼠だけで、小魚児のときにはちゃんと出てた龍も釈小龍にかわったとたん出てこない。
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 十二人がずらっと勢ぞろいして、何かをするということはまったくなくて、ちょっと期待外れ。
 そうそう、半人半馬だった元野も二度目に出たら、全身人間になってたが・・・なぜに?
 
 適度な突っ込みどころもけっこうあって、おもしろかったのですが、主人公その1である星虎のまぬけさがちょっと癇に障る。陳家洛は嫌いだとか張無忌は優柔不断でいやだねえというレベルで好きになれんキャラだったわ。その分、陳浩民の米非俊とか子役の小魚児が好ましい。
 
 封神榜、浙版西遊記の流れで行くとCGはかなり進化。でも、人間とか動物に継ぎ足す技はまだまだだねえ。今後に期待。