1~11集
邦題は神馬英傑伝、英雄伝でないところにこだわりを感じましたが、やっぱりいつも通り原題で行きます。
ちょうど全体の三分の一ぐらい見たわけですが、いやあもうなんというかこれぞ武侠ドラマというようなアイテムと登場人物とストーリー展開を並べてこねくり回してできたようなドラマです。
主人公の辺境に住む一青年が、伝説の神馬黒水仙を手に入れ、偶然出会った武術の達人に見込まれて死の直前に一門の秘儀と掌門の地位と娘を託される。でも、その武術の達人をだまし討ちにした対立する勢力の掌門の娘とはなんとなく恋仲になってしまっている。
で、この青年が、師父の遺体をもって、黒水仙とともに一門の総本山へと向かう。ここが金山とかも持っていてけっこう金持ち。ついたら早速兄弟子たちとの確執やら、もめごとてんこ盛り。
途中には、伝説の神馬黒水仙を手に入れようとする各種怪しげな人物が出てきたり、青年がゲットした秘儀を描いた絵が狙われたりなんやらかんやらといかにもな事件激発。
街を仕切っている大富豪の御曹司に、その御曹司から最大級の歓迎をされている玉観音とよばれる娘、男装のけたたましい娘に、怪しげなインチキ占い師、小利口でこすっからい少年、突然現れた青年に敵意を抱く兄弟子二人、一人は力任せでもう一人は偽君子、師父の娘に、仇の娘、生き別れの妹に父親、武林の制覇を狙ってるらしい仇とその嫁、その仇の一門には見るからに怪しげな達人たちがw
いずれも登場した時の華麗さに比べ、回が進むとどんどん並の人物になっていっちゃうのもお約束。
今回、武林の秘宝、倚天剣屠龍刀にあたるのが、馬と一枚の絵のようですが、この登場人物たちにどんな名前が振り当ててあっても、中の人が誰でも、話が進みそうな感じです。
それでも、まあ一応・・・
この青年が、沈暁海。
偶然出会って一切合財譲って死んだ師父が于承恵
仇の手下で計春華
主人公と対立する兄弟子2で呉越
という顔なじみなみなさん。
後の三人でバトルシーンでもしてくれりゃいいんですが、無理っぽいです。
他に大富豪の御曹司があの侠客行の呉健。ちゃんとした衣装とちゃんとした脚本なら、ちゃんとした御曹司役に見えてます。
女性の方は、誰一人心当たりがなかったりする・・・見てても覚えとらん。
ともかく、大事な話はしない、聞かない、話そう聞こうとすると邪魔が入るという鉄板の武侠ドラマ展開。
あまりに鉄板すぎて、いまいち盛り上がれないのがもったいない。