江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

孔子春秋 その2

11~21集

イメージ 1
 説教臭いドラマだと途中で投げ出し必至だと思ってたんですが、意外におもしろくて鑑賞継続中。

 聖人ではない、一人の人間としての孔子をどうのこうのという宣伝文句なんですが、このドラマ、その通りあんまり孔子が偉大な人風でないのも確か。

 それなのに、彼が立派な人物に見えてくるのは、ひとえに比較の問題。

 他の登場人物がみんな欲ボケの上にゲスイ!
 魯の襄公は、中の人倪大宏なんですが、さすがの小人物ぶりで、ずるいけどずるがしこくはないどうしようもない王様ぶり。

 当時の魯を仕切っていた重役たちは欲ボケ、ずる賢い小悪党でそれに仕えている家臣たちはそれ以上に要領のいい小悪党。

 孔子の幼馴染として登場した楊虎は、季孫家に身売りをして家老まで上り詰め、今や主人の家を乗っ取ってしまったのですが、こいつは強引な力技で攻めてくタイプのゲス。
 それに対して、もう一人の幼馴染少正卯は、頭が切れ、次々にあれやこれやと思いつくが、結局は失敗。魯が国を挙げて闘鶏に溺れてしまい、国が大混乱に陥る原因を作ってしまう。

 楊虎に比べると浮き沈みの激しい人生ですが、決してへこたれることなく、汲々と自分の立身出世だけをねらっている。とにかく卑怯で変わり身が早い、口先三寸のゲス。

 まあ、この二人の幼馴染のゲスイのが互いに裏切ったり、手を結んだりしつつ、孔子と絡んでいます。

 その孔子は、自分も堕落した魯の朝廷の雰囲気に飲み込まれそうになったりもしながら、思想家としての地位を固めて、40にして迷わずのところに来ました。

 賭博と戦争で国がボロボロになった魯はとうとう孔子に国政を預けることになる。本人は向かない、いやだと言ってるんですが、理想主義者の孔子の政治がどう迎えられるかはこれから。

 まあ、これだけゲスで小物で卑怯な連中がそろってるドラマも珍しい。これに匹敵するのは、于正の宮中ドラマぐらいかもしれないw

後、このドラマは決してアクションシーンや戦争シーンがメインではないのですが、とんでもないところで「武侠ドラマ」まがいの修行場面がw

 父の遺言に従って、嫁取りに向かった孔子が、嫁候補の兄で弓の名人と競争して勝ったら…という条件を突きつけられる。そのために馬車の御し方と弓をやっつけ仕事で習う。逆さづりにされて的を狙わされてましたが、なんかドラマを間違ったような気がしましたねw

 ここまではどちらかというと人生山あり谷ありでも上り坂だったんですが、これからはどうなることやら・・・でも、于正ドラマ見てるより性には合ってる気がするので、多分まだ見ると思います。