1~12集
于正ドラマですから~
偶然とワンパタンの人物造形と主人公を次々と襲うトラブル・・・でも、あわやというところでするっと切り抜けるというお話の繰り返し。その間に性格のいい美男美女がメロドラマを展開。
王道ですな。
第1集以来、主人公の陸貞は父親を継母とその弟に殺され、父親殺しの罪を着せられ、年寄りの妾に売られ、やっと逃げ出したら、レイプされかけ、その男を殺したと本人も思い込んで追っ手に追われ、宮中に入り込んだら、毒殺されそうになること2回、罠にかけられること数え切れず、焼き殺されそうにもなって・・・
その度ごとに、気のいい仲間が助けてくれたり、自分の才覚で切り抜けたりしてますが、なんといっても彼女のお相手高湛の力が大きい。
この高湛が実は前皇帝の息子で、現皇帝の弟。
裕福な商人の家に生まれ、性格もよく、才能にも恵まれた陸貞だったが、継母に父親を殺され、運命が暗転。ところが、彼女がたまたま助けた高湛が、今度は彼女の危機を救うということを繰り返して、二人は恋仲に。
しかし、高湛の方も、継母に父皇帝を殺され、本来なら自分のものになる皇帝の位を継母の息子である兄に奪われている。
つまり同じ環境にある二人が恋仲になったわけで、これもありがちな偶然w。
ところが、陸貞の腹違いの妹も、高湛の兄現皇帝もそれぞれすこぶる性格がよく、きょうだい思いで、それぞれの母親とはまるっきり違う。これも偶然でしょう。
これに、宮廷の官女たちのいじめやら嫉妬やら権力争いやらなんやらかんやらが絡む中でヒロインがどう立身出世していくかという大騒ぎなドラマ展開。
まあ、趙麗穎の陸貞はただいい子なだけの主人公よりは、適当に悪気もあって、たくましげです。
ヒロインの相手役になる高湛は、宇正版笑傲江湖の林平之をやってた陳暁ですが、恋愛場面では陸貞に夢中なかわいげのある若い皇子。皇位を狙う皇太弟としては、継母と堂々と渡り合い、正義感ぶってるだけではなくこちらも悪巧みもそれなりに・・・
少なくとも林平之よりは生き生きとやってます。
あれ以来、切っちゃった人のイメージが付きまとってたんですが、この役にはそのイメージはなさそうです。
しかし、いくら何でもできる賢いヒロインだといっても、嫌がらせに送られた冷宮やら病人ばかりの場所で味方が現れたり、あわやというところで高湛やその意を受けた皇帝が助けを出したりするのはともかく、高湛の切られた腕の筋を針と糸で縫ってつないだり、一晩で土をこねるところから始めて白磁を焼き上げてしまったりというのはあかんでしょ・・・笑いもんになっても知らんからね~
ま、とんでも展開なのは予想してましたから・・・
それでも、うざったい蘭陵王の展開に比べりゃ、ネが暗くない分見てて肩が凝りません。