江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

琅琊榜 その9

小説の1~20章

 琅琊榜小説版を極力辞書使わないで、読んでいるというか眺めている今日この頃。
 読解力なくて間違ってる、思い込みで勘違いしてる、ということを承知で、中身紹介してしまう私は大胆不敵というか厚顔無恥です。
 
 まがりなりにも小説読んでくると、ドラマではカットになってる、順序が入れ替わっている、エピソードやキャラが整理されている、原作にはないエピソードが出てくる・・・当然そうなんですが、なくなって惜しいエピソードとか、ドラマでは詳しく描かれていなかったキャラの背景とか知ってると、ドラマももっと楽しめるかも。
 ということで、試しに少し紹介してみますが、どこまでいけることやらw
 
 小説版の冒頭では、旅先で病気になった蕭景睿を迎えに、言豫津と謝弼がやってくるところから始まります。景睿を助けたのが、姿を見せない江左盟の若き宗主梅長蘇。
 
 その景睿は、琅琊榜の美人榜に10年間乗り続けていたという美女雲飄蓼に失恋して、がっくりきているところ。
 
 金陵目指して、出発した3人は大渝の使者が狼藉を働いている客䙁で梅長蘇に出会う。彼は、病身にも関わらず仕事をし続けるので、江左盟の長老たちに1年は戻らずにのんびり旅でもしてこいと追い出されたと三人に説明。以後、共に旅をすることになる。
 
 金陵までやってきた梅長蘇が寧国侯府の客になるのはそのままですが、ドラマでは景睿と豫津との交流が中心ですが、原作では謝弼もここに加わっています。
 そして、三人の性格の違いがくっきり出されている。
 
 二つの家の共同の息子という困難な背景を持つ景睿は、両方の家庭からの要求に目いっぱいこたえようと文武どちらにも精通、人を恨まない、うらやましがらない温厚な人物だけど、その期待の重さを負担にも感じ、孤独も感じている。
 
 謝弼は、兄の景睿が謝家の跡継ぎの座をさっさと降りてしまったので、謝家の跡継ぎという立場で、父親の片腕として忙しい。政治的に無関心な二人とは違って、謝家の今後を考えて誉王支持にも忙しい。
 
 言豫津は、賑やかなことが好きで、洒落男のおぼっちゃまだが、自然体で切れる。慶公府案に関わる老夫婦を助けた時に、景睿は父の立場を考えてどうしようかとあれこれ悩むのに対して、豫津は「これは俺一人が助けたことにすればいい。言家は慶公府には関わりないから」と、景睿の迷いを見きってさっさと手はずを整えてしまう。ドラマでも、豫津は誉王を支持しているように見える梅長蘇が実はそうじゃないんではないかと早くに気づいていますが、原作読むともっと天才肌なカン働きのいい好青年というイメージが強く感じられます。ドラマより好感度高め。
 
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 梅長蘇と飛流はひっそりと寧国侯府に滞在していたのに、それが世間に知られることになったのは、蕭景寧という公主のせい。お忍びで出てきてしまった公主が大騒ぎをしたので、「あれが、蒙大統領とやりあった少年か」と知られてしまった。
 この公主、皇后の娘なのか他の誰かの娘なのかわかりませんが、ドラマには全く出てこなかったキャラです。
 
 霓凰郡主の比武招親とか誉王と太子の梅長蘇引き込み合戦とか、そのまま。でも、太皇太后が霓鳳と梅長蘇の手を重ねて・・・という場面はなし。あれはいかにもテレビ的です。
 
 庭生を助けたのは梅長蘇と景睿たちで、街で助けた彼を寧国侯府に靖王が引き取りにやってくるのが、靖王初登場。
 もうこの時に「我選你」をやってます。
 そして、靖王は梅長蘇が庭生を助けることができたら考えると答えたので、作戦開始。
 
 靖王がたくさんいる官奴少年の中でなぜ庭生だけをという世間的いいわけは、彼の母親に惚れたからと言ってるらしい。正室を無くして数年、あてがわれた側室二人しかいない靖王なのに、なぜわざわざ・・・とか思われているようです。まあ、ただ「可憐」だけでは説明不足ですわなw
 
 で、比武招親に百里奇が出てきて、さあ大変。梅長蘇が皇帝にお目見えというところ。
 
 飛流と梅長蘇の距離は、小説の方がもっと短い。
 
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 飛流のこの格好はドラマじゃあんまり見られなかったけど、こうやって蘇哥哥の膝に頭のっけて、髪や顔をなででもらってます。寝るときには子守歌も歌ってもらえる日もあります。「お兄ちゃん気持ち悪いの?」と飛流が逆に長蘇の頭を膝にのせて「こうすると気持ちいいよ」という場面なんか、萌えすぎて、ドラマにすれば即カットだったでしょうけど。