江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

老九門 その1

1~4集

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 いやあ、これ好きそう~

 サスペンスタッチのドラマ展開に、なんとなく暗黒者第1季のときと同じ種類の興奮を覚えます。

 時代は20世紀初頭。日本の探検隊が中国の奥深くまで入り込んで、一つの村に長く滞在したあげくにほとんどの隊員が死んでしまった。その時に書かれた「鳩山報告」というものにいったい何が書かれていたのか・・・というのがスタート。

 時は移って、1933年。長沙駅に死体を満載した汽車が突然現れる。その調査に、マントひるがえして登場したのが主人公の佛爺こと張啓山。自分の家に大仏があるから、佛爺・・・ふつうあるか、そんなもんw

 彼が調査の助けに呼び出した八爺こと斉鉄嘴は、しぶしぶながら駅にやってくる。

 この二人は、汽車の中から南北朝時代の品と思われる指輪を見つける。

 南北朝時代に一番詳しいのは二爺こと二月紅だということで、彼に調査への協力を求めるが、病弱な妻のために先祖以来の稼業をやめたと二月紅は拒絶。
 断りはしたものの、何やら同じ指輪を出してきて、ごそごそやっとりますな。こちらも、長沙なのに、隠し部屋の天井にサメの泳いでる水槽があったりしてw

 張啓山は副官と八爺を連れて、そもそも汽車がどこから長沙にやってきたのか調査に出発。

 日本軍が入り込んでいた鉱山にたどり着いて、調査に入り込むと、そこにもまた死体がいっぱい・・・

 長沙では、二月紅の妻丫头(日本の漢字では丫にあたる字がない。头は頭。娘とかの意味で本来は固有名詞じゃない)を慕う二月紅の弟子陳皮が、師娘にはひたすら忠実に使えながら、一方では墓から掘り出した美術品を売る大ボス。一見すると純朴な師娘思いの弟子だけど、師父たちの知らないところではとっても悪辣。
 師娘の薬を得るために日本軍と手を組むよう師父に求めるが、拒否られていて、今後ますますブラック化必至のようです。

で、現時点で登場しているキャスト。

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 佛爺こと張啓山は陳偉霆。長沙を仕切っている九家のトップに立つのがこの佛爺で、義侠心があって、頭も切れれば、めっちゃくちゃ強い。出来過ぎのヒーローぶりです。

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 八爺こと斉鉄嘴は、算命をするが、あんまりあてにはされていない。中の人が古剣奇譚の二師兄凌端の応昊茗。かつて命がけで佛爺に助けられたこともあって、強い友情で結ばれ、いやだいやだと怖がりながらも、ちゃんとついてくる。

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 二爺の二月紅は張芸興なんだけど、私はこの人は全然知らんかった。大陸の人なんだけど、韓流アイドルなんだ。この人と袁冰妍@丫头が夫婦で、弟子の陳皮阿四に「この子ったら、いつまでたっても子どもなんだから~」「師父のいうことが聞けないのか」とかやってるのが正直ちゃんちゃらおかしい。24,5歳の俳優のする役じゃないのかも。まあ全体的に配役若い気はする。

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 彼らより、陳皮阿四の中の人胡耘豪の方が二つ三つ年上w というより、私的にはこの人暗黒者の阿華のイメージが強烈で、同じように主人のためなら何でもする、殺された主人の仇をどんな手を使ってもとるというキャラだったんですよね。年下の師娘に、でれ~と甘えている表の顔より、おっさんたち相手に俺のシマだとたんか切ってたり、カツアゲしてる裏の顔の方がよほど似合ってる。

 二月紅は売れっ子の女形という設定なんだけど、正直相当残念じゃないかと・・・怪侠一枝梅の時の賀小梅@馬天宇みたいに、下手な役者設定にしとけばよかったのにw

 適度な緊張感とミステリアスな雰囲気、アクションもたっぷりだし、今のところけたたましいキャラもいないんで満足。

 このドラマは、李易峰や張智尭が出ていた盗墓筆記の前段になる話で、設定は共通しています。盗墓筆記で李易峰が演じていた呉邪の呉家も老九門の一つ。でも、盗墓筆記のドラマとは直接はつながってないようだし、ドラマのタッチもずいぶん違っていて、これ単独で楽しめると思います。でもまあ、配役的には古剣奇譚を半分こしたみたいですけどw

 それにしても、一気に忙しくなった。でも、最後まで公開されてない作品は自分のペースで見られないのがしんどいなあ。