江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

幻城 その3

13~23集

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 見ても見ても放送分に追いつかないんで、ここらでひとくくり。
 このあたり、主役は櫻空釋@馬天宇。

 冰族の失地回復のため、各部族の長を説得し、反火族連合を作り上げた櫻空釋。
 どんどんと戦闘力も、霊力もアップ。軍師としての能力も梅長蘇並に発揮。
 
 人魚族の公主を火族の王に嫁がせるという大芝居を打って、油断したところで一挙に火族を冰族の城から追い出すことに成功。

 一方、卡索は霊力を失った自分にもできることを、と噬神剑を手に入れるが、これが魔力も戦闘力も強大だが呪われるというRPGお馴染みの魔剣。でも、ここではそれを使う櫻空釋でなく卡索の方が呪われてしまうという損な役割。

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 とにかく冰族の勝利ということで、喜びにわく一同。しかし、今や神族の力を失い、凡人となった卡索は王となることより、愛する梨落とともに凡人として生きることを願う。その兄の願いをかなえてやりたいと考える櫻空釋。

 しかし、櫻空釋自身、どうも自分は冰王の子ではなく、火族の王の子ではないのかという確信を深めていく。

 そんな彼が、卡索に「これから僕が何をしても、どう変わってもずっと弟だと思ってくれる?」と尋ねる場面はいじらしい。姿や力は急速に大人になっても、中身はお兄ちゃん大好きな少年のままか。

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 冰族の勝利を祝うパーティの席上、次代の王に名乗りを上げる櫻空釋。卡索はそれに好意的だが、王を選ぶ役割を持つ七聖者は櫻空釋は呪われた運命をもって生まれてきたと言って、冰王に卡索以外に次代の王はありえないことを約束させる。

 櫻空釋の母親、蓮姫はもともと火族の王と恋仲だったのに、人魚族の利益のために、無理やり冰王の側室とされたことを恨み、今や冰王の王子の中で一番の実力者となった息子が冰王となるよう陰険に画策。

 だいたいこの親世代の因果が櫻空釋にたたり、他の者たちやこの世界を巻き込んでいくという話の流れのようなんですが、それにしてもそのきっかけがせこい。
 冰王が妻は君一人と約束した冰后がいるのに蓮姫を側室にしたのは、彼の父親が1000年の寿命が尽きようとしたとき、人魚族の姫が新婚の初夜に人間形に変わるときに一度だけ産むという一泪石があればもう1000年生きられると息子に人魚族との婚姻を無理強いしたというのが理由。それで、どっちもがいやいや結婚してみたら、蓮姫はすでに火族の王との間に関係を持っていたというどこかの昼メロ状態。だから、先代の王はいない。

 当然、蓮姫はもちろん、冰王も櫻空釋が自分の息子でないことを知っている。火王も感づいている。

 そうなると、櫻空釋を次代の王に推挙することはありえないわけだけど、櫻空釋の力を見た事情を知らない者たちはそうは思わないので、じゃあ、二人を競い合わそうということになる。

 卡索は王になりたくないと言っても、次の王はお前しかいないとスルーされて、梨落との結婚もあり得ないことと否定される。梨落をネタに強要されて、弟の方が王にふさわしいと思いながらも、王位争いに本気で取り組まざるを得ない。

 卡索を好きな人魚族の姫嵐裳は櫻空釋に次の冰后に必ずすると約束されて、彼の計略に協力したのに冰王の中身が入れ替わるなんて!と、あくまでも卡索に執着。彼女のおばである人魚族の聖尊は、ひたすら部族の利益優先で様子見。

 櫻空釋を愛してしまった火族の艶炟公主はたびたび彼の元に姿を現しては、自分を愛しているだろうと迫るけなげなツンデレぶり。でも、話が進めば、この二人姉弟

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 梨落は冰王の説得を受け入れて、卡索の元を去ろうとしている。

 で、次代の王決めの第2回戦が、カービィみたいな冰核を育てて、新しい六葉冰晶を作るというもの。霊力のない卡索は自分の血を与えて育てている。しかし、櫻空釋が自分の血を与えると冰核はたちまち崩壊。
 とうとう蓮姫に自分が冰族の本当の王子でないことを告白させるが、母親はそのまま冰族の王子でいるよう迫る。
 母親より兄の方が大事な櫻空釋、どうする?

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 このドラマ、場面場面ではけっこうおもしろいんですが、トータルするとなんかいまいちだなあと思うことが多い。
 なんでかなあと思ってたら、ようやく理由がわかった。壮大な設定とか中華ドラマらしくない衣装や舞台とか言っても、話の発端がまるで韓流メロドラマのノリだったんだ。こんな話なら、中華宮廷ドラマでもけっこう見たことある。というか、ネタバレごめんでいっちゃえば、蓮姫のやったことは息子の処理が違うだけで、甄嬛のやったことと変わりない。
 もうちょっと話のきっかけなんとかならんかったもんかなあ。まあ、こういうのが好きな人も少なくはないだろうけど。
 私の好みから言うと、これだけ中華古装劇っぽさをビジュアルから排除したんなら、もっと徹底してほしかったなあ。

 ところで!
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 この嵐裳が火王を誘惑している場面、さんざん風呂でイチャイチャしてからのこの場面。見かけ人魚公主ですが、中身変身能力ゲットした櫻空釋@馬天宇ですから。太子妃昇職記か~~と笑ったんですが、ま、女装馬天宇が自分でやらんかっただけましか?いや、それも見たかったかもw