江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

侠僧探案伝奇 その1

1~5集

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 MAXAMから日本語版が出たところですが、まだ1~4集しか出ていないんでまずは中文版で視聴。日本語版の出た分を追っかけレンタルすることにしました。日本語版のが正確かつ楽に見られるんですが、気に入ると待てない性格。気に入らないと何年でもほこりかぶらせておけるんですけど・・・
 
 日本版の題名が地味に「武僧伝」となってますが、現時点では主人公の李少白は少林寺の在家弟子で出家はしてません。いつ頭丸めるんでしょうかね?
 
 各エピソードが90分の普通のドラマで二本分の長さになっているパタン。ちょうど「鏢行天下」とかと同じで、映画のくくりになったりドラマのくくりになったりしていて検索かけるのにやっかい。
 
 逆に今「孔子春秋」やってる枠で放送するには適当かも。
 なので、期待も込めて、毎度おなじみのネタバレ抜きのざっくり紹介をさせていただきます。
 
 ちょうど半分のエピソードを見ましたが、これ果てしなく古龍の雰囲気を感じさせます。古龍のなかでも陸小鳳。ちょうど同じように90分ドラマだった張智霖、張智尭版の陸小鳳伝奇にエピソードの構成とか雰囲気の似通ってるものを感じます。もっとも主人公のキャラは全く違うし、花満楼はいない。
 
 第一部 聚義銭庄  町で算命をしていた李少白が師父の命で開封府の狄八方を助けて、密室殺人の謎に迫る。レギュラーメンバーもここで顔見せ。
 第二部 王陵之謎  第一部に続く話になっていますが、最近流行の盗墓ものの影響も感じます。
 第三部 白馬鏢局  雰囲気的には、福威鏢局vs青城派という感じがしないでもないw
 第四部 大興賭坊  子どもたちが姿を消したという事件から始まる孤島の博打場を舞台にした話。
 第五部 洛陽花会  武林の盟主を選ぶ武林大会で起こる連続殺人事件。
 
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 エピソードを通して「大夜叉」という謎の組織の秘密の迫っていくという展開。
 それぞれ違ったタイプの事件を取り上げていますが、どれも夜を舞台にする割合が高いし雰囲気的には当然のことながら似通っています。脚本もしっかり組み立ててありますが、ミステリとしてのフェアという点ではどうでしょうかねえ。特に日本で見る場合、武侠ワールドの約束事がわかっていると十分フェアなんだけど、それがわかってないとどうなのかなあとはいつも思う。
 
 ただサスペンスタッチのドラマ展開は十分楽しめます。脚本というより編集がよくできてるんだと思います。それにライティングの妙味かな?個人的には、このドラマも山東省の水滸影視城が主な撮影場所だったんで、あ~~ここ!とかって一人で盛り上がってました。
 各地の少林寺も撮影地になってるんで、目新しい風景も見られて楽しいです。
 
 第四部では、肩肌脱ぎに加えて生足投げ出した鉄火な姐さんも登場、古龍味を濃くしています。
 
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 花満楼や西門吹雪のような際立ったキャラはいないけど、何しろ少林寺が絡んでるし、武林大会とかもあるので、武打シーンもけっこう充実。
 
 小鮮肉抜きでも、おじさん、じい様がけっこう充実してるんで十分満足。演員的には正直名前に聞き覚えないメンバーばかりなんですが、演技力に?のつく顔だけの人はいない感じ。
 主人公の李少白の韓朔という俳優、霍建華の鏢門とか馬天宇の美人私房菜に出てるそうなんですが、残念ながら両方とも大事にしまってある状態でw
 でも、目に力があるいい俳優じゃないかと思います。
 
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 私はそんなに古龍の作品に詳しいわけでもなんで、何言ってるんだと言われるかもしれませんが、ここまで見ている間じゅう古龍ドラマを見ているような錯覚に襲われてしまったことは事実です。
 
 何見ようか~~とかほざいているうちに、これもあと半分残ってるし、熱血長安も花開提壺方大厨も第二部が出てきたし、六月も楽しみがいっぱいですね~