江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

軍師聯盟 その3

21~28集

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 21集になってオープニングが水墨画風のアニメになってちょっと短くなりました。
 樊城の戦いから、曹操の死、曹丕の魏王即位、献帝を廃して皇帝を名乗るまで・・・
 
 関羽との戦いで形勢不利な曹操に楊脩は洛陽への遷都を提案。そうすることで、ようやく太子になった曹丕を業城に残し、曹植曹操の後継にさせようという意図。
 これに対して、呉の孫権と手を組んで関羽を挟み撃ちにしようというのが司馬懿
 
 一旦は楊脩の案にのった曹操だが、楊脩が遷都だと言いふらしたために、曹操激怒。楊脩の首がとびました。予想に反して、けっこう颯爽と退場しましたね。
 斬首前の楊脩に会いに行きたいという司馬懿に「死刑囚に会いに来るのが趣味か」とツッコミがはいりました。突っ込もうと思ってたのにw
 
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 「言い出しっぺのお前が呉に行ってこい」と曹操に命じられた司馬懿に、夫人の張春華が護衛として同道。今回の孫権は丁海峰でしたね。
 
 ともかく呉と手を組むことに成功して、戦いに勝利。関羽はナレ死しましたが、届けられた首級に「体」を作らせて、葬るという一幕はちゃんとありました。
 
 洛陽で新年の宴を催す場面は、たくさんの人も動員、お金をしっかりかけた豪勢な場面になりました。
 しかし、この場所は横店の秦王宮なんですよね。色調がぐっと抑えられていて、とても同じところとは思えないです。
 
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 曹操が亡くなると、その場にいた曹植を担いで王位を奪おうとする曹彰たちが洛陽に攻め込んでくる。司馬懿は、それに先んじて、張春華に命じて、魏王の玉璽を曹丕のもとに届けさせる。
 
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 女侠張春華大活躍ですが、さっさと即位してしまえとせっかく玉璽を届けてもらっても漢の皇帝の命を受けてないとかなかなか即位しようとしない曹丕。母王妃の命でようやく即位。
 
 やっと司馬懿も牢から助け出されて、一家団欒。ドラマの最初に誕生した司馬昭もその兄司馬師もすっかり大人になって登場しました。
 
 こうやって、曹丕が王位につくと、曹植曹彰は自分の封地に去っていき、今度は残りの親戚一同が若い曹丕に群がって自分たちの利益を図ろうとする。曹丕が漢皇帝に代わって、皇帝となれば自分たちも藩王としてこの世の春を満喫・・・と渋る曹丕に迫る。
 
 司馬懿はこの状況を打開すべく、曹家一族を抑え、士族から有能なものを登用する新政を奏上する。
 
 繰り返し司馬懿が持ってくる上奏書を見ようともしない曹丕に安心する親族一同だが、これは司馬懿曹丕の阿吽の呼吸での「やらせ」。
 
 孫権との戦いに出ようとする曹丕に上奏しようとするものの「白紙」の竹簡を持ってきてしまった司馬懿、厳罰に処せという曹真たち、そんな前例はないから適当に処罰しとけと言い残して出ていく曹丕司馬懿がウインクしたり、舌出したりしてます・・・
 
 こういうドラマ運びって、なんか呉秀波らしいとしか言いようがない。さすがに戯劇監制という立場でドラマ全体を統括してるだけのことはあって、彼一人の演技だけでなく各所に呉秀波の美意識みたいなものを感じられます。
 
 もう皇帝なんか嫌だ、宮殿から出たいという献帝から帝位を譲られた曹丕の即位。これで我が世の春と喜ぶ親族一同の前に、曹丕の詔を持った司馬懿が現れ「新政」を宣言。嫌いぬいている司馬懿を排除したつもりだった曹真たちはいきり立つ。
 
 してやったりの曹丕は、業城に戻る司馬懿に「体の調子はいいか?」などと言って送り出す。彼の意を含んだ柏霊筠を司馬懿の元に側室として送り込もうという算段ですが・・・このドラマ、ねばねば三角関係やったりしませんよね。
 
 その柏霊筠も、司馬懿の人間を見極めようと彼の行動を観察したり、曹丕に頭のキレるところを認められたりしているので、ただの彩りとか「大奥ドラマ」要員でないことを切望しております。
 
 余計な女性関係が出てきた途端に、私の視聴意欲がだだ落ちするんですよね~あれやこれや全部その辺で止まってる。とっても心配。
 
 曹丕司馬懿の関係が、王位を狙う王子とその謀士という立場から、漢帝国から禅譲された魏帝国の皇帝曹丕とその重臣という立場に代わりました。うじゃうじゃいる親戚たちをなんとかしたい曹丕と、有能な官吏を登用して国を安定させることを狙う司馬懿の利害は今のところ一致していますが、これからどうなることか?←史実だからわかってるじゃないかとかは言いっこなしw
 
 曹操は、司馬懿はこれまでお前のいい友だったかもしれないがこれからは家臣だと言い残すし、曹丕司馬懿を当てにしながらもスパイを送り込むし、先々多難ですな。
 
 「三国」のようで「三国」とは言い切れない脚色がされていることについて、大陸の「三国愛好者」が沸き立ってもいるようですが、史実やら三国志演義にどう書かれてたとかそんなことはどうでもいいので、ともかくおもしろいドラマを見せてほしいの一言です。
 
 しかし、これで28集、毎週日曜日は1集、他の曜日は2集という変則的な配信をせっせと追いかけてきましたが、もう後14集しか残ってないんですが・・・これでどこまで話が続けられるんでしょうか?そっちもとってもスリリングです。でも、ともかく毎日配信があってうれしい・・・