無名髪
中文タイトルが「无名发」なので、無名発?無名髪?と中途半端な中文知識に振り回されたけど、髪の毛でした。
今回のゲストヒロイン無名の髪の毛のことのようですが、どうもこの髪の毛、やっかいでした。もともと彼女は罪を犯して地球に流罪となった外星人で、髪の毛の超能力は封じられているというような話が最初の方であったんですが、後の方では、実はその身体は地球人の女性の形を借りたのもので、無名たちは電気的な形を持たないという説明。もともと実体を持ってないのに髪の毛がどうしたんだ?とか、いらつくようなツッコミどころ満載。
語学力不足だけのせいじゃないよな・・・
前の藍血人からの続きで、白素に去られた衛斯理と恋人に死なれた羅約翰が気晴らしに東京に遊びに来て、事件に巻き込まれたというのがスタート。衛斯理が方天涯から託された藍血法典を奪おうというコスプレグループのような集団に襲われる。
東京にいた白素と共に事件に取り組む衛斯理たち。羅約翰は死んだはずの昔の恋人舒頌と再会し、たちまちすべてを捨てても彼女を選ぶ・・・と言い出す。でも、君ついさっきまで藍血人事件で死んだ雲萱を想ってへたってたんじゃなかったっけ?変わり身早すぎ・・・
この羅約翰の恋人舒頌というのが、実は外星人無名。彼女は、地球に到着した時に逃亡、地球人の姿となって次々に男たちと恋愛関係になっては、姿を消していた。最初の恋人、日本軍の元は士官で今は黒社会のゴッドファーザー藤原龍太というのを、倉田保昭。次がチンピラの火哥、三番目が羅約翰というわけす。
羅約翰と永遠に一緒にいたいと藍血法典を奪おうとする無名ですが、彼女の何にでも変身できる超能力とかに振り回される衛斯理たち。
しかし、その衛斯理と白素も方天涯から超能力と不老不死の力を与えられていて・・・
最後には、めでたしめでたしで終わったんですが、なんというか中途半端にイラつくドラマ展開でした。
楊蓉が演じた無名も、今までたくさんのツンデレ悪女を演じてきた彼女の個性を十分に生かせる配役だったと思うんですが、フィットしてない鬘、やっぱりなんか間違ってるとしか見えない衣装のせいで、引き立ってない。
またまた衛斯理と白素は交代に人事不省になって、交代にベッドサイドで看病してるし・・・というか、全編通して衛斯理より羅約翰の出番の方が長くなかったか?
第1季の支離人では、冒頭場面東京ロケをしていたけど、この無名髪ではロケした部分はほんの少し。それとつなぐようにどこかの野外セットか何かで撮影した架空の「日本」場面が多数出てきます。けど、むしろ東京ロケなんかしないでずっとセットで撮影すればよかったと思う。あまりにも現実の東京と櫻の花やらタコ焼きの提灯が並ぶ街並みとかの落差が大きすぎて、がくっとくるんですよね。架空世界は架空世界として成立させた方がよかった。
結局、第3シーズンまで見ちゃいましたが、どのエピソードもこんなに長くしなくてもでいいだろ?と思いました。「未来的」な衣装のデザインもなんかな~だし、その割には街並みとか車とかは現在そのままだし、室内シーンも場所を借りてロケしただろうところとセットを作ったらしい部分の落差が大きいし、三つのエピソードとも、時間を超えてきた外星人・・・と同じ基本設定。
衛斯理の余文楽を初め、配役はけっこう豪華なんだけど、なんか今一つもりあがれませんでした。でも、とりあえず3季計36集見てしまいました。中華サイトの評論では、めっちゃこき下ろされてもいましたが、話が割に単純だし、パタン化した科白で話が進むので、見るには楽だったんですよね~
演員
余文楽 飾 衛斯理
胡 然 飾 白素
文咏珊 飾 方天涯
伍允龍 飾 羅約翰
文凱玲 飾 羅刹
葉項明 飾 朱小宝
何浩文 飾 白奇偉
甄 琪 飾 彩雲
苑琼丹 飾 朱妈妈
楊 蓉 飾 無名
倉田保昭 飾 藤原龍太
孙子航 飾 年青藤原龍太
林 偉 飾 火哥
楊大鵬 飾 郭胖子
職員
出品人 龚宇、王晶
制作人 羅嘉茵
監 制 王晶
導 演 霍耀良
編 劇 馬焱、張雨萌、張嬌陽
美術設計 陳子仲
動作指導 黄銘鍵
造型設計 葉淑華