江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

闘破蒼穹 その1

1~18集

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 昨年から話題だった呉磊主演、于栄光導演のドラマです。
 
 このドラマ、呉磊の演じる蕭炎が師父や仲間の支えで襲い掛かる苦難を跳ね返し、敵を倒し、英雄へと成長していくというストーリ展開。
 一か月ばかり早く配信された楊洋主演の武動乾坤も同じようなドラマ展開のようですが、こちらは8集あたりで視聴ストップしたままです。
 そもそもの世界観も同じようなコンセプトで、主人公が友人たちと冒険していく展開も妻複数というのまでも一緒か~と思ってたら、原作者が同じ天蚕土豆でした。
 
 現地の視聴者の評判はどっちも「ま、こんなもの?」的な感じですが、原作ファンにはいいたいこともたくさんあるかと思うのでそんなもんでしょうか?
 
 私はこちらは楽しく見てるんですけど、武動乾坤はいろいろ無理してる感じがつらくなってしまってなかなか続けて見られないんです。まとまった感想は、まあ、もうちょっと見てからですね。
 
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 かなりたまってしまったんで、ストーリ紹介は最初だけ詳しめ、後はいつも通り雑極まりないです。話はそんなに複雑でもないのですが、登場人物とイベントが多いので、あらすじとか追っかけきれません。
 
 闘破蒼穹ワールドでは、千年前に闘帝に率いられた五大家族が、魂殿を地下に封じ込め大陸に平和をもたらし、それ以来ずっと監視を続けてきたが、次第に魂殿が力を取り戻してきているというのが出発です。
 
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 五大家族はこれを抑えようと戦いをしかけるが、同行した蕭炎の母は重傷を負って戻ってくる。彼女が星隕閣の宝蔵を奪い、魂殿に寝返ったとほかの家族に責め立てられ、母親は自害、父親は疑いを晴らすために自らの闘気を廃する。
 
 9歳の蕭炎は最強の闘気を持つ少年と呼ばれていたが、この事件から7年の間に闘気を失い、軽んじられていた。婚約を交わしていた納蘭家の娘との縁談も一方的に破棄され、さんざんに打ちのめされるという屈辱を受ける。3年後に再び立ち会うことを約束するが、誰もがそれを無駄だと思っている。その蕭炎を支えるのはともに育ってきた蕭薫儿。
 
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 そんな蕭炎が母が形見として渡した指輪の中に潜んでいた薬塵に出会う。薬塵は星隕閣の宝蔵と共に指輪の中の世界に潜み、蕭炎の闘気を奪っていた。蕭炎の母親は薬塵の弟子で、蕭炎は彼に指導されて、武芸や煉薬、異火を操るなどの力を目覚めさせていく。
 
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 薬塵の世界は、外の世界と時間の流れが違う設定なので、実体の蕭炎が練功しているとかでフリーズしている間に薬塵にしごかれて、技を身に着けています。
 
 外の世界でも頭角を現してきた蕭炎は、蕭薫儿と共に迦南学院へと入学。もちろん厳しい入学試験とか先輩やら老師からの嫌がらせとかあったわけですが、あれよあれよという間に仲間ができ、炎幇というグループまで結成。血宗とか魂殿の配下に襲われたり、魔獣紫晶翼獅王と行動する少女と出会って彼女と結婚することになったり、武器を手に入れ、空も飛べるようになったりと彼自身の成長も著しく二種類の異火と獅王から得た獣火を操り、傑出した闘気の持ち主となった。
 
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 迦南学院の様子はホグワーツに似ていますが、もっと学生たちが自由にやっていて、商売やったり、幇会作ったりしてます。18集現在では、煉薬競技会開催中。
 
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 そして、納蘭家の家長が死に、納蘭嫣然が叔父たちの反感の中新しい家長になり、出雲国の宰相にもなったところ。また魂殿の影響力は迦南学院内部だけでなく朝廷にまで及んでいることが明らかになって、新しい展開が動き出しました。
 
 蕭炎には母を自死に追い込み、蕭家と自分を侮辱した納蘭家と元婚約者嫣然に復讐するというのと魂殿を倒し世界を平和にするという二つの目標がありますが、だんだん後の方が大きくなっていっています。
 
 蕭炎の呉磊のほか、彼の師であり兄貴分的な存在でもある薬塵には陳楚河なんですが、彼とか朱孝天版楚留香で無花やってた崔鵬が白髪の師父とか時代の移り変わりを感じてしまいます。
 
 彼を囲む女性たちには幼馴染蕭薫儿が林充、つい勢いで結婚を約束した小医仙が李沁、彼を侮辱して縁談を破棄した納蘭嫣然に劉美彤、蛇体となったところを蕭炎に救われた蛇人帝国の女王美杜莎の辛芷蕾の四人。
 
 学院の仲間にはX玖少年団のメンバー谷嘉誠、伍嘉成、肖戦、彭楚粤が、陳澤希が出雲国太子でセットで配役されています。最近このパタン多いような気がします。グループだともういろんなタイプが揃ってるから配役しやすいんでしょうかね?
 
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 導演の于栄光も蕭炎の父、蕭戦で出ていますが、どうもこの人武神趙子龍、孤芳不自賞とすぐに死んで退場する父親役を続いてみたせいでか出てくるたびに「今度こそ死んでしまうんじゃないか」と思えてしまいます。困ったもんですw
 
 蕭炎の母古文心に李若彤というのも懐かしいです。古天楽版神鵰侠侶の小龍女。
 
 配役のバランスはいいんじゃないでしょうか。
 
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 蕭炎と薬塵のやり取りは楽しいし、学園ものというよりはずっと競技会だのなんだのイベント続きで話が転がっていくのはおもしろいです。蕭炎は母や蕭家の受けた屈辱、汚名を晴らすために学院で学んでいるのですが、かといってがちがちに復讐だけに人生ささげている感じでもないので、見ていて肩が凝りません。