江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

橙紅年代 その1

1~17集

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 あらっと思ったら、もうここまで見てしまいました。ストーリに起伏と厚みがあるし、キャラも個性豊かで無駄キャラいないし、視聴者サービスもしっかり入れてくるんで見始めるとものすごい時間泥棒w
 
 全47集で、今日が大結局なので、多少猛スピードで見ても足踏みして待つということにはならないので安心。
 闘破蒼穹は、うっかりしてたら追いつきかけてちょっと焦ってます。こっちはまた明日にでも・・・
 
 20歳の劉子光は父親を目の前で殺されたことをきっかけに当てのない旅に出る。そこで出会った年長の葉望龍に助けられ、共に大金を稼げるというM国に行き、酒場で働くことになる。チンピラに殺されかけた葉望龍を助けたことで、二人は義兄弟になる。
 
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 大金を稼ごうと葉望龍に引っ張られていった先は麻薬の密造基地。そこで組織に入ることを拒絶した劉子光はリンチにあい、檻に閉じ込められてしまう。そして、4年がたち、この間に子光は檻の中で体を鍛え、武器の扱い方も覚えていく。葉望龍の手引きで劉子光は麻薬業者から逃げる。その後、葉望龍はボスのコンウェイを殺し、その後釜に収まり、新しい麻薬「天使」を開発する。
 
 逃げた劉子光は飲み屋を営む黄振武のところで働いていたがそこで葉望龍と再会。共に儲けようと誘われる。それを断わった劉子光だったが、実は麻薬組織を探るために潜入していた警察官だった黄振武に麻薬組織に潜入して情報を得てほしいと協力を求められる。
 
 葉望龍の酷薄な正体に気づいた子光は彼に協力するが、警察のスパイと発覚した黄振武を殺害することを強要される。
 
 劉子光の通報で麻薬業者の集まった船が警察に包囲され、その場にいた子光は海に飛び込んだ・・・
 
 とここまでが、プロローグ。
 
 海岸に打ち上げられたところを救われた劉子光は記憶を失っていた。
 
 彼の記憶にあるのは8年前の20歳の自分で、鏡に映る体中に弾傷や刀傷のあるプロの戦士のような28歳の人物を見ても自分とは思えない。
 
 その彼が何者かと怪しむ警察官の胡蓉、実は彼女は劉子光をスパイに送り込んだ黄振武の娘なのだが、自分は知らない。
 
 かつての隣人や友人たちと再会して記憶は戻らないものの江北での生活もそれなりに落ち着いてくる。
 
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 偶然劉子光が助けた誘拐された少年の父聶万峰こそ、かつての義兄弟葉望龍だった。こちらは劉子光に気づくが、劉子光は知らない。
 
 そして知らないままに聶万峰の掌の上で転がされ、江北市の権益と麻薬市場に関わる争いに巻き込まれていく。
 
 江北に戻ってきたときの劉子光は医者に恵んでもらったわずかな金だけを持ち、父親が経営していた羊肉の串焼きの店に向かっていたほぼ丐幇の人だったが、戦闘力を買われて警備員として雇われたのから始まって、次々に仕事についてはレベルアップ。17集現在では建設現場に砂を収める会社の社長になっています。
 
 再会した仲間たちだけでなく、警備員の仲間や周囲の人々に「大哥」と慕われ頭角を現していく。
 江北の友人たち
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 これと逆に、地元を牛耳っている侯四海は手下を使って劉子光たちの邪魔を次々としてくるが、すべて失敗。この裏には侯四海に腹を立てた聶万峰が彼を潰すために劉子光たちの動きを利用しているわけです。それにしても、小は串焼きの店の貸し切りに失敗、大は砂を運ぶトラックの阻止に失敗して江北での砂独占を失う・・・とそのたびに、跪いて詫びを入れる侯四海の手下が哀れw
 反派のみなさん
 
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 こちらは警察のみなさん
 
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 この表側の警察とも連携した江北市を舞台にした腐敗勢力との争い、その裏側にうごめく聶万峰の暗躍という大きなドラマと、劉子光がなくした記憶をどういう形で取り戻すのか、聶万峰と劉子光はどう関係に決着をつけるのか、彼といい感じになってきている胡蓉がいつ彼女の出生と父の死を知るのか、胡蓉と劉子光の関係は?とか複数のストーリが同時に進んでいますが、決して複雑で混乱するようなことはありません。むしろわかりやすいくらい。
 
 これに、例えばM国で出会った阿瑟は劉子光を「光明派の掌門」と慕って、自分を光明右使だと言っているし、胡蓉を仙女姐姐と呼んでます。それに胡蓉は友人で至誠集団という企業グループの経営者李紈から容嬷嬷と呼ばれていて、吹き出しました。
 こういうちょっとしたお遊びも武侠迷、中華ドラマ迷にはうれしい。
 
 警察が必死で姿を追っている麻薬組織の謎のボス桑帛というのは、M国の酒場で働いていた時に劉子光が与えられていた名前で。これも絶対後から揉める原因ですよね。聶万峰は桑坤とされていたけどそっちは使わなかったわけです。彼は劉子光に対しては、殺す気になったらいつでも殺すと言いながら、結構兄弟の情は持っているようにも見えるし、こういうとことん劉子光を利用してやろうというところもあって複雑な人物。
 これを醉玲瓏では陳偉霆の元凌の父皇だった劉奕君。劉子光の陳偉霆とのやりとりは醉玲瓏よりずっと見ごたえがあります。
 
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 胡蓉には、最近ではもうアクション俳優にも思える馬思純。李紈には無心法師の陳瑶。
 
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 いつも色白なイメージの陳偉霆が筋肉鍛えて、日焼けもしてイメージチェンジと聞いてましたが、確かに服着て立っているだけでも肩の筋肉が盛り上がってるのが見て取れます。老九門の一対たくさんのアクションシーン見てから、彼のアクションには注目していたのですが、思ったよりアクション場面が少なくてちょっとがっかりですが、これは後半には期待できるかな?