江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

罪夜無間 その1

1~12集

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 「紳探」に次いで、4月に登場した「民国偵探電視劇」三作の二つ目にとりかかりました。言ってしまうと、「これはいいや~」とスルーしてた「民国少年偵探社」も覗いてみました。
 「冷案」含めて、中華ミステリドラマ4本並行と言うのは、さすがに自分でもどうかと思ってます。まあ、「冷案」は全く舞台もテイストも違うのですが、「罪夜無間」と「紳探」は共通項がありすぎて、「大丈夫か?自分」と思わないでもないところを、無理やり視聴開始。
 
 実際中華サイト見てると、「紳探」の白宇と「罪夜無間」の王泷正がよく似てて「兄弟探偵」みたいだなどと声も見かけました。でも、ドラマのテイストはこの二つ、思った以上に違う感じです。
 
 舞台は同じ民国期の上海。陳一鳴はコーヒー店を経営する傍ら、奥には探偵事務所を構えてる。この探偵事務所に外国帰りで推理力も行動力もある甘露演じる姚菲、正義感は強いが深く考えないままに突っ走る張天笑が入り、この三人組で探偵業に取り組むという設定です。
 
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 最初の事件は、顔見せも含めて、短めの3集。死体に京劇の化粧を施すという連続殺人事件。次は電話中に相手が殺されるという事件から始まって4集。三つめは、張天笑が毎日抽選がある宝くじにあたったと交換にいくと、そのくじは昨日のものだから期限切れだと断られるという事件から始まりました。彼は自分は時間旅行をしたのではないかと思うが・・・これが5集分でだんだん長くなってるw
 
 なかなかユニークで目を引く事件が起こってます。でも、このドラマで一番特徴的なのは、ドラマ全体を通じた「黒幕」が最初の事件から視聴者の前には正体を見せていることです。
 
 当然ドラマのキャラたちは知らないけれど、視聴者はこの「黒幕」がどう主人公たちを追い込んでいくのかを見る楽しみもあります。
 これは同時に幼い時に両親に死に別れた陳一鳴の過去をたどることにもなるし、彼らがいつ気づいてどう対抗していくのかを見ていくことにもなります。
 
 約半分見た段階では、彼が陳一鳴を激しく憎んでいて、ここまでの事件の裏で糸を引いてたりするのですが、表向きは穏やかな小説家で陳一鳴のコーヒー店の常連となって一鳴達とも和気あいあいと親しくしています。
 
 このドラマで一番の興味深いキャラです。
 
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 さて、どうしても「紳探」と比べたくなってしまうのですが、実はこちらの方に「暗黒者」のスタッフとキャストが入っていました。
 
 ただ、「暗黒者第3季」は2年以上前にできていたことを考えると、直接的な関係はなさそうです。それでも穆剣雲の甘露や「原来的」薛天の梁大維が出てると「暗黒者・・・」と思ってしまうのです。
 
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 男2人に女1人という主人公グループの構成は同じですが、内容はかなり違っています。「紳探」では兄2人に妹1人という感じでしたが、こちらは兄と姉に弟1人でしょうか?アクション場面もありますが、大規模な爆発とか市街戦はなさそうです。
 
 ドラマの舞台になる「上海」はここでは「江蘇西太湖影視拍摂基地」という新しい場所を使っています。かなりの広さがある感じで、できたほやほやって感じです。セットの作りこみは「上海影視楽園」で撮影した「紳探」の方が細部まで凝っていました。衣装もこちらはかなり「今風」なデザインと見えますが、「紳探」の方が当時の服飾の再現度が高いように思います。
 
 事件そのものの展開はかなり凝っていると見ましたが、一つどうしても安易にすぎないかと思ったのが、陳一鳴は引退した高官の義子、張天笑も警察幹部の息子で、逮捕されてもすぐに釈放してもらえる特権待遇・・・実は「民国少年偵探社」にも同じようなところがあって、この辺が適当に設定できることが「古装でなきゃいいんでしょ」とばかりに民国期舞台のドラマが増える原因かと勘ぐってたりします。
 
 見始めたのは「紳探」より後ですが、1集あたりの長さが10分は短いし、もう最後まで配信が終わったのでこちらの方が先に見終わりそうです。
 
 しかし、それにしても蒋涵知@阿楠って俳優さん、楊逍の林雨申によく似てませんかね~
 
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