１～２４集（大結局）

　イケメン美女揃いのドラマの話題がＴＬに並ぶ中、一人コツコツと見続けていた「動物管理局」

　他にどなたか見られていたんでしょうか？このドラマ、題名とコメディタッチの表向きより中身はずっと攻めてるし、注目できるポイントも多く見ごたえもありました。こういうドラマも出てくるのがこたえられないです。

　誰かに見てほしいので、相当中身にも触れますのでご承知ください。説明しないことにはわかっていただけないかと思うのです。

　「動物管理局」という題名からは、動物保護活動とか保健所的な役所のイメージもしますが、ここでは「メン・イン・ブラック」のＭＩＢとか「鎮魂」の「特別調査処」的な秘密組織です。

　取り締まる対象は宇宙人とかではなくて、動物から人間に変身する特別な能力を持った「転化者」の犯罪者。取り締まる動物管理局のメンバーも人間ではなくて、アナグマやロバやらの転化者。

　そこに獣医をしていた郝運が見習いとして入ることになります。この郝運を陳赫がひょうひょうとやってます。彼も独特の雰囲気持っていますね。

　彼は子どものころに両親が殺され孤児院で育ちました。今は「四爺」という名の犬と暮らし、獣医としてはいい加減な仕事ぶりながら、まあ楽しくやっていたわけです。たまたま動物管理局が転化者を捕えるところに遭遇、ＭＩＢ同様記憶を消されるところが、どうやっても記憶が消えない。しょうがないから見習いに・・・というスタート。

　彼の指導者となったのが治安担当で荒っぽい呉愛愛。彼女は黄鳝の転化者。黄鳝というのはうなぎのことらしいですが、この黄鳝の転化者は２２歳までは女性、２３歳になったら男性に変わるという生態を持っている。だから、２２歳までに結婚して、子どもを産み、次世代を残すというライフスタイル。加えて、心拍数が１８０を超えると、やっぱり男性になってしまう。

　呉愛愛の王子文、うまいです。

　この呉愛愛と郝運が最初はいやいやながらも、そのうちに愛情を持つようになってくるという恋愛ドラマの側面もこのドラマにはあります。

　なにしろ「苦難の恋」です。人類と黄鳝の転化者だけでも十分なハードル。その上に呉愛愛はもう間もなく男性になってしまう２２歳。それでもいいかというと郝運が答えたのが「完全な人間はいない」「お熱いのがお好き」の名セリフですね。

　愛愛はずっと女性でいられるかもしれない薬を飲みましたが、不男不女になるかもしれない。結果が出ないままに大結局。ただ郝運が「女でも、男でも、不男不女でも、愛してるのは君だ」と答えているので、二人の関係にはきちんと結果が出ています。男になるんだから身を引くとか、一緒になれないとか、不男不女を化け物扱いとかでなくて、いい終わり方です。

　同じカップルで前半異性愛、後半同性愛の展開っておもしろそうと思ってたんですが、さすがにそこまではつっこみませんでした。