星漢燦爛　その１

１～１２集

　先週配信された分、正直なところここまでたどり着くのにずいぶん苦労しました。何度かもうやめてやる！と思いつつ、他に見るものないしな～でがんばったｗ

　このドラマ、呉磊の少年将軍凌不疑と趙露思の程少商のロマンスとは聞いていたんですが、正直なところ冒頭１０集の展開にはがっかり。このドラマ原作が「知否?知否?应是绿肥红瘦」と同じ关心则乱ですが、まさか明蘭のところと同じような親戚でいざこざし続ける話だとは思わなかった。

「知否?知否?应是绿肥红瘦」が高い評価と人気なのは承知していますが、制作関係者に送りたい言葉はただ一つ。柳の下に泥鰌は二匹いない！

　そういうジャンルのファンもいますが、私には一番苦手なけたたましい女性陣にげんばり。それでも何とかそこをくぐり抜けられたのは、趙露思の演じる程小商はこずるいし、相当に性格ねじれているけど、少なくともけたたましくないというところ。

　両親が息子二人だけ連れて戦場に出てしまい、根性の悪い叔母と欲の深い祖母の下で勝手に死んでしまえレベルの虐待、ネグレクトに遭って、ろくに養育も教育もされないままに成長、生きていくために彼女たちに負けない陰険さと悪知恵を身につけた・・・という設定。やっと両親が帰ってきたと思ったら、母親は自分より従姉の方をかわいがり、自分にはただ厳しく当たるだけ、とまあ性格がねじれても仕方はない？

　そんな女主に合わせてか、次々登場するのがさらに性格の悪い郡主やら令嬢たちやら。それがまた見事に程少商の仕掛けた罠にひっかかってしまうレベルの低さ。

　男主の凌不疑は、少年ながら数々の戦功を立てた将軍。ただ、こちらも実の母に代わって、継母が家に収まっている。全く表情を変えない凌不疑だが、なぜか程少商が気に入ってしまい、表情変えないままに彼女を追いかけているという何気に「藍忘機」キャラ。こちらでも周囲の兵士たちにも視聴者にもまるわかりｗ

　１０集の後半まで来て、ようやく程少商が三叔父夫婦と一緒に彼の任地に行くことになって、話が回り始めました。賊に襲われた程少商たちの一行、なんとか逃げ込んだものの危機一髪というところに凌不疑が黒甲衛を率いて現れる。襲ってきたのはただの賊ではなく、これが反乱で・・・と、ここまで来てやっと私のみたいドラマが始まった感じでしょうか？

　私には程家のうざい一族とか凌不疑を狙う郡主とか、その他大勢のけたたましい令嬢たちとかどうでもいい。

　初めて戦いの中に巻き込まれた程少商がようやく怖れと言うことを知ったようで、わたし的にはやっと見られる女主になった感じです。趙露思は演技の幅が広いし、表情がくるくる変わるところも魅力的なので、これからの小商が化けてくれるのに期待。

　呉磊の凌不疑は颯爽とした少年将軍です。表情を変えたら損するみたいな顔していますが、けっこう喜怒哀楽だだ洩れなのがかわいいｗ
　それにしても呉磊、ここ数年見るたびに顔が変わっていきますね。顔ができてくると言う感じ？と、親戚のおばさん感覚ｗ

　演員的には趙露思、呉磊の他、程家の主人で小商の父に郭涛、その弟が崔鵬と張天陽。張天陽の三叔父夫婦は今のところ少商のよき保護者ですが、どうにもなんか怪しくないか？と思ってしまう。
　
　少商の従姉で性格の悪い二叔母の娘ながら、実家の祖父母に育てられためにしとやかでまともな娘に育った程姎に徐娇。趙露思の添え物とはなんともったいないという中華サイトの声もありました。程姎もこの後化けるんでしょうかね？