1~18集(大結局)
「天才基本法」の間で見た「念念無名」と同じスタッフによる、同じ形式の短劇。
「念念無名」が武侠テイストなら、こちらは「双世寵妃」(見終わってない)とかのテイストでしょうか?何しろこの方面は苦手で、何かクリアしたのあったっけ?と記憶をたどっても例に挙げるのが出てこない。
男主を巡る、もしくは女主を巡る三角関係とか何とかの展開になるともうめんどくさくなって、途中で放置しちゃうんですよね~これがめんどくさい権力争いならいくらでも付き合えるのに、なんでですかね~
で、この「虚顔」も15分未満×18集なので、登場人物が少なくて、人間関係をこじらせるめんどくさいキャラは出てこないし、けたたましいだけのお騒がせ公主とかなぜか主役を嫌い抜く皇妃なんかも出てこなくてすっきりしてるのが好ましい。
画師の十七は、相国の娘沈沁に顔を取り換えて身代わりになることを強いられる。沈沁は皇帝が定めた護国大将軍蕭寒声との結婚が近いが、寧王と深い仲。
沈沁はすでに寧王の子どもを妊娠しているが、寧王は全く信じずに将軍夫人となって自分の役に立てとあっさり突き放す。見たこともない将軍との結婚なんかあり得ない、子どもが生まれるまで身代わりになれと言われた十七は姉を人質に取っている沈沁の要求を断れない。
こうして十七の顔をした沈沁は舞女として寧王に接近。沈沁の顔をした十七は将軍夫人となります。
しかし、この蕭寒声はかつて十七の命を助けた人物で、彼女はずっと彼を探していた。
この4人が主役集団なのですが、男主1は将軍蕭寒声、外では硬派のできる将軍、内では死んだ副将軍の娘を養女にしているような人情派。早くに「妻沈沁」が別の人間であることに気づいているが、彼女への愛情も抱くようになっている。男主2は寧王、彼は皇位を狙っていて、そのためには利用できるものは利用してやると言う人物設定なのに、将軍夫人沈沁が妊娠したと知ってそれは自分の子どもだと態度一変。
この4人の関係にどんな結末がつくのか、さらに人間関係をややこしくする話も出てきて、最後まで視聴者を引き付けます。
ややこしいのは女主1の十七と女主2の沈沁。これ、第1集で十七と沈沁が顔を入れ替えてしまって、以後そのまま。位置的には女主1は十七の柯颖で、女主2は沈沁の宋昭艺となってるんですが、ドラマ進行と共に宋昭艺の方が出番も多く、おいしい場面も多くて実質「女主1」になっています。演員さんたち的にはどうなんですかね~と余計な気を回す視聴者。
今回の主役陣、誰も顔なじみの人がいなかったんです。蕭寒声と寧王の見分けはついたんだけど、十七と沈沁の見分けがつかなくなってしまって困ったのですよ。もう少しアクセントのついた配役でもよかったんじゃないですかね?そっくりだわ~みまちがうわ~というような設定ではないわけですしw
結構入り組んだ設定だし、裏には太子の死を巡る陰謀とか宮廷権力劇もありますが、すっぱり切り捨てて、この4人の関係だけに話を絞ったのは短劇の長所と言ってもいいでしょうか。
主役4人のキャラもなかなか面白かったし、おしゃまな圓宝も可愛くて、満足。ちょっと残念だったのは、沈沁の兄というのが相国府の御曹司にしては場末のチンピラみたいだったことですか・・・
後はラストシーンの「みんなでハピエン」設定?無理にハピエンにしなくても、バッドエンドでもいいんだっていうのは少数派なんですかね~?
演员表
柯 颖 飾 十七 贺文潇
丞 磊 飾 萧寒声 大鲲儿
王泽轩 飾 宁王 许凯
宋昭艺 飾 沈沁 曾梦玉
安钦夫 飾 云诺
陈升卫 飾 沈沅
杨圆圆 飾 圆宝
胡冬晴 飾 盈袖
薛雨辰 飾 茯苓
出品人 张华立、龚政文
制作人 陈亚飞
监 制 刘琛良
导 演 曾庆杰
编 剧 赵林
艺术指导 郑刘苇